◆今日の授業を終えて(授業評価)◆
本校では,学力向上の研究指定校になってから,研究授業を全教科で行っています。
その時に,必ず簡単な授業評価を書いてもらっているので,今回も,それにともない,
書いてもらいました。質問事項と結果は次のとおりです。
※4・・大変満足,3・・だいたい満足,2・・少し不満,1・・不満
質 問 事 項 | 4 | 3 | 2 | 1 |
授業の内容が分かりましたか。 | 13 | 14 | 0 | 0 |
授業内容に興味・関心が持てましたか。 | 18 | 8 | 1 | 0 |
授業に満足しましたか。 | 18 | 9 | 0 | 0 |
【先生へ一言】 ・絵は見る人で変わるんだなぁと思った。 ・また同じような授業がしたい。(2名) ・とてもよい作品が見られて良かった。 ・栃木の作家の絵が見られてよかった。 ・この絵を見ているといろいろなことが見えてきた。 ・毎回美術の時に,1つ絵を見せて欲しい。 ・絵を逆さまにするのも面白かった。 ・不思議な絵でした。 ・やっていくうちに友達と自分の意見が違ったりするので面白かった。 ・いろいろな顔がいろいろな感情を表しているようで面白かった。 ・作品が面白かったので,また別のを見せてください。 ・他にもいろいろな作品を見せてください。(2名) ・友達と意見交換ができてよかったです。 ・いつもと違う鑑賞で楽しかった。 ・授業の内容が分かった。 ・ワクワクしながら鑑賞することができました。 ・よく美術のことがわかった。 ・1度やったことがある授業のやり方ですが,とても好きな授業です。 ・普通に絵を見るより面白かったです。 ・意見がたくさん出てとても楽しかった。 ・今日の美術は,とても興味がわいて楽しかったです。 |
こんな感じでした。意外だったのは,「先生に一言」の欄に,数名を除いてたくさんの生徒が
記入してくれたことです。他教科の時は,ここまでたくさん書かれることはなかったように思います。
生徒の中では,まだ対話の気分が残っていたのでしょうか。赤文字の意見が出たことは,
方法としては成功だったと言ってもいいかも知れません。また,生徒は,友達と意見を交換し
ながら,その違いに気づいたり,友達の違った一面が見られることが好きなようです。
対話型鑑賞法を取り入れて良いことは,そういったところだと思います。
【授業研究会でのご意見やご指導等】
すいません,授業後,すこしボーっとしていまして,自分のメモが読みにくく,あまり起こせませんでした。
覚えている範囲でご了承ください。
○グループワークでの意見
・クラス全員では,人数が多く,意見もまとまりにくくなるので,グループをうまく使えないだろうか。
例えば,話し合うテーマを決めてグループで話し合わせている間に,1グループずつ前で対話しながら
進めるというのもいいかも知れない。
・ポイントを絞って行ってもよい。色なら色に着目して心情に迫らせると,分かりやすいのでは。
・対話で問いかけるとき,どこまで深めるかが難しい。
・知識の与え方が難しい。
・授業として,対話だけでなく,その後どうするのかが課題。例えば,清水登之そのものに迫っていくのか,
作品解釈で行くのかでも,投げかけ方も変わっていくのでは。
・最終的に,年計に位置づけることが必要だが,どう段階付けていくのかも課題。
・作品の選定も難しい。今回の作品は,少し難しかったかも知れない。同じ作家でも,抽象的でない方が
よかったかも知れない。
○村上調査官のご指導より
・鑑賞は創造的活動である。
・見る人が解釈を作り上げていくには,対話型は有効な手段の一つ。
・鑑賞は,表現と表裏一体。表現だけやっていて,本当の表現力がつくということはない。
・「見て感じ取る力」がとても重要だろう。それは美術で身に付けられる力の一つ。
・今回の鑑賞は,作品が抽象的で要素が多かった作品だったため,見立ての「観賞」になってしまった。
形や色の性質から心情を読みとるところまで行きにくい作品だったかも知れない。
1年生には少し難しい。テーマが分かりやすい作品が良かった。
・年齢,学年に応じた作品の吟味を十分に。
・対話と説明をバランスよく行うとよい。
・鑑賞は,作品をとおして,自分の頭の中を見る行為。自分のアンテナをしっかり作ることが大切。